大衆喫茶ホワイトさん

2020年3月27日

先日、喫茶ホワイトのことが神戸新聞に特集されていました。

https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202002/0013089496.shtml

今をさること数年前、大安亭市場近くのホワイトさんに初めて訪れたときのこと。神戸における

喫茶店文化の発展に大きく寄与したあのホワイトさんとはつゆ知らず。

昭和レトロ調でありつつも洗練された印象の店名ロゴに愛しさを抱きながら、しみじみと珈琲をいただきました。

その後、古い喫茶店に興味を持ち始めてからというもの、やたらと「ホワイト」という店名が目に入ってくるようになり、ホワイト会の存在をしることになるわけです。

なるほど、どのお店もロゴ同様味わい深い店構えなこと。

ただ、兵庫区東山商店街付近にある「マルシンホワイト」に至っては、ニガテとする「カラオケ喫茶」なる看板が店先に…幾度となく前を通り過ぎるものの、いまだ扉を開けるに至らずです。

形態はどうあれ、こちらのお店もれっきとしたホワイトさんの系列店だったんですね…

大阪昭和町のホワイトさんでは、神戸新聞掲載のホワイトの記事の切り抜きをお客さんにもらった、と見せてくれました。それを見ながら「西灘のホワイトから暖簾分けしてもらってねぇ」と懐かしげに語るマスター。西灘って、阪神電車の各駅停車しか停まらないマイナーなところなんですが(それでも神戸市中央区のすぐ東側です)、遠く離れた場所で思いかけずその名前に触れ、なんだかとっても地元心をくすぐるというか、聞いているこちらが思わず嬉しくなってしまいました。

かと思えば、あんまりお話が伺えなかった大阪の別のホワイトさんもありました((+_+))

神戸新聞の記事によると、その昔は加盟店が神戸一円に36店舗あったそうですが、今はわずか6店舗しか残っておらず、そのうちの1店舗(元町高架下)は今年3月27日までの営業です。
半世紀を超えて守り続けてきた看板を下ろす姿に、「お疲れ様でした」の労いの言葉しか思い浮かびません。
経営者にとっても、抱く思いは様々でしょうが、昭和文化を彩ってきた街の社交場の灯が消える様は、喫茶ファンである私たちにとってとても寂しくて悲しいことです。

▲宇治川メルカロード商店街にある、「ホワイト宇治川」のモーニングセット。緑のトレイがレトロポップでかわいい

▲長田にある「珈琲屋ほわいと」

▲上のホワイトの近くにある「イケダホワイト」も震災で被災され建て替えられましたが、乗り越えての営業

▲新開地の近くで発見いたしました。閉業される前はどんな店内だったのでしょう

 


↑↑ブログ作成でお世話になっているサーバーです  wordpress ‘luxeritas’ 使用