「回廊」さんのジャムトースト

トースト100円でした

回廊さんのモーニングの画像をみたとき、ほぼ一目ぼれでした。

でも、モーニングは限定10色なので到底無理…値段が変わるくらいで内容は同じです。単品としていただくことにしました。

白いお皿に乗せられた6等分のトーストに6種類のジャムが「塗られた」というより「乗っている」ことで丸みをおびた模様のよう。配色を考えてのジャムの種類なのか、ジャムの味からの配色なのか、どちらにしてもこのセンス…たまらないです!

横には気持ちいいほどの切り口のバナナ。だいたいモーニングでみかけるバナナは皮が付いていています。このタイプの切り方は初めて見ました。

そうしてテーブルの色合いが全体をきゅ、としめてくれて、芸術的な作品を見ているようでした。

先日訪れた「憩」さんのケーキにしても、このような素晴らしいセンスが初老のマスターの手から作り出されていることに感動します。(メニュー発案時はお若かったのでしょうが)

もちろん店内もシックで、寡黙なマスターとこのモーニングメニュー。この訪問が最後になるとは思ってもみませんでした。

京都の喫茶店「パーチ」さんのメニューに「回廊さんのジャムトースト」と書かれているのを目にしたとき、「アレ?まさか」

マスターが回廊さんで教えてもらい、メニュー化の許可をいただいたとのこと。

この時は全然知らなかったのです、回廊さんが2020年4月で閉業されていたなんて。

京都って歩いていると目にする喫茶店、カフェが本当に多いなぁ~。

と思える理由の一つに、老舗店の再生化が進展しているということ。若い世代の方が積極的に老舗の店舗を利用できる状況って羨ましいです。

回廊さんも現在は新しい喫茶として若手の方がオープンされているようです。

以前の店舗の雰囲気を味わうなら元回廊さんへ行けば受け入れてくれるし、ジャムトーストが食べたければパーチさんへ行けばたべられる。マスターの不在は常連さんが最も悲しむ部分であり、思い出として胸に収めるしかないですね…

どこまでもセンスの良さを感じます

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